Yahoo! JAPAN 政策企画

プライバシーコミッショナー会議@ウルグアイ

先日、ウルグアイで開催された第34回プライバシーコミッショナー会議(正式名称34th International Conference of DATA PROTECTION AND PRIVACY COMMISSIONERS. URL: http://privacyconference2012.org/english/)に参加してきました。

プライバシーコミッショナーとは、自主性・独立性を保障されたプライバシー保護に関する監視機関のことです。現在のところ日本にはこれに相当する機関が設置されていません。
プライバシーコミッショナー会議は、世界各国のプライバシーコミッショナーをはじめとするプライバシー・データ保護政策の所管機関のほか、有識者や企業も一堂に会する、プライバシーの分野ではおそらく最大規模の国際会議です。今回の会議の結びでは開催国ウルグアイの大統領José Mujica氏があいさつされましたが、このあたりからもプライバシーコミッショナー会議が重要視されていることが伺えます。
ちなみに日本は正式に参加はしておらず、消費者庁等の関係省庁、一部の有識者らがオブザーバーとして参加するにとどまっています。
Yahoo! JAPANは、お客様のプライバシーに配慮してサービスを提供するため、国内だけでなく国際的な場においても、プライバシー保護に関する議論がどのように行われているのかを把握するため、昨年から、オブザーバーとなっていなくても参加可能なオープンセッションに参加しています。

今年のテーマは、「Privacy and Technology in balance」です。オープンセッションは、基調講演が2本、全員参加の全体セッションが5つ、そして同時に開催される複数のパネルのなかからする並行セッションが4つという構成で、40か国90人以上のスピーカーが登壇しました。
概要は以下のとおりです。

第1日(10月23日(火))
基調講演1 José Clastornik氏(CEO, AGESIC)
基調講演2 Brad Smith氏(General Counsel and Executive Vice President, Microsoft)
全体セッション1  Personal Data: the impact of emerging trends on the Information Society
全体セッション2  Data Protection and E-Government
並行セッション1  Panel A - Open Government
            Panel B - Public and Private Geolocation
            Panel C - E-Health
並行セッション2  Panel D - Awareness raising and Dissemination Tools: ¿are you ready for a 3.0 life?
            Panel E - Forensic Tools: what our devices say about us
            Panel F - Cooperation Tools: the possible and effective way

第2日(10月24日(水))
並行セッション3  Panel G - On-Line Behavioral Marketing
            Panel H - Biometrics
            Panel I - Smart Data
並行セッション4  Panel J - Informed Consent, ¿rule or exception?
           Panel K - Fundamental Rights
            Panel L - Piracy and Privacy: Criss-cross challenges
            Panel M - Exploring lines of work: research and projects
全体セッション3  Privacy regulation model
全体セッション4  The new European Regulation. Present situation
全体セッション5  Personal Data Protection in Latin America. Expanding horizons

プライバシー保護を担うプライバシーコミッショナー中心の会議ということもあり、登壇者はデータ保護に重点を置いた議論を展開していましたが、その中でも、会場の参加者からはデータを利用することの重要性を指摘する声が上がるなど、プライバシーの保護とデータの利活用のバランスを意識した内容になっていたように思います。

それぞれのセッションで行われた議論の詳細については、今後関連するトピックの記事の中でご紹介していきます。

José Mujica大統領(右から3人目)も登壇した会議の結びの様子(写真は総務省情報流通行政局情報流通振興課情報セキュリティ対策室課長補佐・藤波恒一様からご提供いただきました。)