Yahoo! JAPAN 政策企画

「行動変容」を測定する、教育啓発の新たな指標

今回は、子どもたちのインターネット利用に関する、新たな取り組みをご紹介します。

各地でインターネットや携帯電話、スマートフォンに関する啓発活動が行われています。その数は、ここ10年で大幅に増加し、子どもたちや保護者のみなさんが、問題点や解決方法を知る機会が大幅に増えました。

これまで、啓発活動の効果検証指標といえば、開催回数や参加人数、参加者アンケートによる満足度が指標とされてきましたが、果たしてそれで十分なのでしょうか。

Yahoo! JAPANが事務局をつとめる「子どもたちのインターネット利用について考える研究会(子どもネット研)」では、受講した方がご家庭に戻り、お子さんとこの問題について話し合ったり、家庭のルールを見直すなど実際に何らかのアクションを起こす「行動変容」を、その教育啓発活動の効果検証指標にするべきであるとの仮説を立て、二年間にわたり調査検討を進めてきました。


研究会本会の様子

子どもたちのインターネット利用について考える研究会 第五期報告書

よりよい研修会を開催するためには、効果的で、受講者のニーズにあったプログラムとすべく、PDCAサイクルを回し続けることが必要です。そのためには、研修後の受講者の行動の変化を追跡確認することが本来望ましいと考えますが、それでは研修会運営者の負担が、非常に高くなってしまい継続的な運営が困難になります。

そこで、受講直後の「行動を行う気持ち」から、実際のその後の行動を予測する方法を調査した結果、子どもの安全なインターネット利用のための取り組みを予測する要因として、「態度」「主観的規範」「コントロール期待」によって規定される、「行動意図」を測定することに着目し、指標モデルを開発しました。

今回の報告書に記載した「教育啓発の評価指標モデル」は、受講直後に実施するアンケートとして、以下の7つの取り組みを「予測要因」とし、質問を設計しています。

1.ルールの設定・見直し
2.利用実態の把握
3.子どもとの話し合い
4.フィルタリング
5.保護者自身の学習
6.親しい人との情報共有
7.子どもが安全にインターネットを使うための取り組み

報告書の巻末には、質問用紙とその評価を算出する方法を収録していますので、よりよい講座作りのために、振り返りの指標の一つとしてぜひご活用下さい。