Yahoo! JAPAN 政策企画

熟論7【6】総括コメント

別所:今日は経済政策を中心に、いろいろと議論をいただいてまいりました。経済成長に向けて何かをしなければというところは、ここにいるみなさんの意見が一致しているところです。今日の議論の総括として、西村副大臣、大久保議員、鈴木さんから、それぞれ一言いただきたいと思います。いかがでしょうか。

西村:時代は大きく変わっていますので、過去日本が高度成長し成功してきたような枠組みが、どんどん崩れています。終身雇用も、あるいは年功序列型の賃金体系もそうです。グローバル化がこれだけ進んでいますので、日本だけ閉鎖的に豊かになるということは、もう難しい時代になっています。海外からの投資を受けなければいけない。あるいは多様な働き手、女性・高齢者、国内だけでなくて外国人もです。移民はわれわれはやりませんが、しかし高度人材を中心にどんどん日本に来てもらって、そこでまた切磋琢磨で生産性を上げていくということも含めて、われわれ政府の役割は、この新しい時代に対応するように仕組み・制度を変えていくということです。
鈴木さんがおっしゃったように、民間企業はこの新しい時代に対応する変化をぜひ取り込んで、グローバル化も必要です。インターネットの中でビジネスをやっていくことも必要です。多様な人材を受け入れることも必要でしょう、社外取締役を置くことも必要です。いろんな観点で、新しい時代にふさわしい企業行動を起こしてほしいと思います。われわれはそれを後押ししながら、日本が豊かな国であり続けるように、ぜひこれらを頑張っていきたいと思います。

別所:ありがとうございます。大久保議員、いかがでしょうか。

大久保:大きく時代が変わりつつあると思います。これまでの政策をつくるプロセス、もしくは決定するプロセスが制度疲労を起こしていると思います。例えば、霞が関ですべてをつくるという時代ではないと思うのですね。日本自身がグローバル化していますが、国際化といっても、実は国内の中にもうすでに国際的な取引が普通に存在するということです。特にインターネットでしたら簡単に、物を買おうと思ったらサーバーは外国にある。もう国際化していますね。そういったところに対して日本がどういうかたちで参加していくのか、そこが霞が関の政策立案がうまくついてきていないかなと思います。
また、私ども国会議員も海外に行く場合に、よく「外遊」と言うのです。つまり明治時代以来、海外に行くというのはなかなか難しいというようなカルチャーがありますが、普通に日本と海外を往復し、その中でビジネスマンは競争しています。そういったことも学んでいきながら、やはり霞が関、永田町がいかに競争力をつくっていくのか。国際化していくのが非常に重要だと思います。

別所:ありがとうございました。鈴木さん、いかがでしょうか。

鈴木:2点申し上げたいと思います。経済政策を議論しますときに、どうしても労働側と資本と、この2つを対立させて議論してしまうことが多くて、ただ資本というのも、日本は家計金融資産がこれだけあるというのも強みです。ですから、労働と資本をうまくバランスさせた、賃上げも必要ですし、ROEを高めることも必要だという、バランスのとれた議論の仕方をしていっていただきたいというのが1点。
それからもう1点は、これだけ超高齢化になってきまして、今は現役のほうがかなり弱っているということも今日少し議論しました。現役をもっとサポートするといいますか、現役というのは何も若い人という意味ではなくて、これだけ健康寿命延びておりますので、高年齢の方でもいろんなかたちで社会参加できます。それから女性のM字カーブなんていうのは、まだ日本で残っているという非常にゆゆしき問題もございます。若い人も、働きたいけれども働けない人が多いという非常にもったいない状況があって、ポテンシャルが高いと思いますので、そこは現役をとにかくサポートするとこういうことを、ぜひお願いしたいと思います。

別所:ありがとうございました。今日はいろいろな議論をいただきました。経済政策の話をすると、経済政策は国がやればと思われる方もいらっしゃるかもしれませんけど、実は経済政策の当事者は企業であり、私たち一人ひとりです。今日いろんなお話をさせていただきましたが、企業としてもいろいろなチャレンジを積み重ねていくということがないと、経済成長というのはありえないと思っています。今日は、その励ましをいただいたと考えております。
西村副大臣、大久保議員、鈴木さん、今日はどうもありがとうございました。

西村・大久保・鈴木:ありがとうございました。