Yahoo! JAPAN 政策企画

中国インターネット協会主催ワークショップへの参加

9月20日に中国インターネット協会主催による、Workshop on Strengthening and Innovating Children Online Protection(インターネット上の青少年保護の強化と革新にむけたワークショップ)が北京にて開催されました。
本ワークショップには、中国ならびに香港、韓国、日本、EU、オーストラリアの各種団体、企業、学術関係者が参加し、ネット上の青少年保護にむけたさまざまな取組事例を発表しました。
日本からは、Yahoo! JAPANが会員として参加する一般社団法人セーファーインターネット協会(SIA)が出席し、SIAが進めている青少年保護の取組事例を発表しました。

中国側参加者の発表によれば、近年、中国においてもスマートフォンの普及に伴い、青少年がインターネットを利用する機会が増え、その結果、青少年が違法・有害な情報にアクセスし、被害にあう機会が多くなってきているそうです。そのような背景を踏まえ、今回のワークショップでは、青少年が安全にインターネットを利用できるためのさまざまな施策が参加者より発表されました。

インターネット上の青少年保護というテーマ、かつ中国での開催ということもあり、インターネットの利用管理を強化すべきといった意見があがるのではと想像しておりましたが、実際には多くの参加者が青少年のネット利用機会の最大化と、リスクの最小化を訴えていたことが印象に残りました。
インターネットはこれからの社会を担う青少年に対し有益なツールであり、行政、企業、保護者は青少年が安全にインターネットを利用可能な環境を提供するために、教育・啓発、技術の活用、違法・有害情報の排除などに取り組むべきであるという問題意識が多くの参加者から感じられました

今回、SIAは自らが運営するインターネットホットライン活動「セーフライン」における児童ポルノへの対応状況について発表しました。セーフラインはインターネットユーザーから児童ポルノなど違法有害情報の通報を受付けるだけでなく、児童ポルノ掲載サイトのパトロールを行っており、国内外の多くの児童ポルノ掲載サイト、画像の削除を促し、実績をあげています。

SIAのこうした児童ポルノへの積極的な取組は、ワークショップ後半に行われたラウンドテーブルセッションに登壇されたINHOPE(ヨーロッパを中心として世界約50カ国のホットラインセンターの連携組織)の出席者からも、民間による自主的取り組みの好事例であると個別に言及していただき評価をしていただきました。

SIAは安全なインターネット環境の提供に向けた取組を行っていますが、日々進化するインターネットの世界において、単独での活動には限界があります。今回のような会合を通じて、諸外国の事例を学び、また他国の同様な取組をする組織との連携を進めることにより安全なインターネット環境の実現を目指していきます。


北京のスマートフォン事情
出張の合間に北京の街を歩き回りましたが、日本と同様に多くの人がスマートフォンのメッセージングアプリを利用していました。
日本と違うのはメッセージのやりとりに、音声メッセージ機能を利用している人が多いことです。ちょっとした「ひとこと」を録音して、音声データとしてメッセージを送り、受信した人はスマホを耳元にあてて、そのひとことを聞くという使い方をあちらこちらでみかけました。
これであれば文字入力をしなくても相手にメッセージを送れますし、さらにテキストでは伝えられない「気持ち」も伝えられるいい方法かもしれないと、秋晴れの北京の空を見ながら思いました。

(T.K)