Yahoo! JAPAN 政策企画

民間セクターによる国際組織犯罪対策会議に出席しました

2016年10月12日にスイス・ジュネーブで開催されたTHE GLOBAL INITIATIVE AGAINST TRANSNATIONAL ORGANIZED CRIME「Exploring options for a private sector initiative to counter global transnational organized crime(国際的な組織犯罪に対抗するための民間部門のイニシアティブに向けた選択肢の探求)」という会合に出席してきました。

THE GLOBAL INITIATIVE AGAINST TRANSNATIONAL ORGANIZED CRIMEは、有志の個人や組織からの寄付で運営されている国際組織で、今回は、銀行・物流・会計コンサルティング・情報通信など異業種の犯罪対策部門の方々が招集され、会議が開催されました。地理的には、欧州各国を中心に、シンガポールや南アフリカからの参加もあり、国際犯罪に対する民間レベルでの関心の高さが伺い知れる会議となりました。


(会議が開催されたWMO Building)

今回の会議では、今後続く本格的な議論に備えて、優先協議事項を整理するものとなりました。今日、国際組織犯罪が関係する事象は多岐に渡っていますが、インパクトの大きさやコストなどを勘案し、「人身売買」「偽造品取引(特に薬)」「企業恐喝(ランサムウェア含む)」について議論を進めていくこととなりました。

気がかりな点としては、欧州の参加者の関心はどちらかというとアフリカの問題に向いており、中国などを発生源とする日本やアジア各国の問題についてはあまり関心が示されなかったことです。今後の会議では、地理的バランスや専門を考慮した上で参加者が拡充される予定ですが、Yahoo! JAPANとしても日本やアジアの事情を把握した上で伝えていきたいと思います。

会議の合間に、同席した国際的に著名な物流企業の方に、日本が現在直面している課題について具体的な話をしたところ、対策の参考になればということで日本支社において導入されている最新式の検査システムをご紹介いただきました。国際組織犯罪に立ち向かう方々のコミュニティに参加できたことで、継続的に、インターネットにおける諸問題への対策を検討する上でのヒントをもらえることになると期待しています。



(WMO Buildingの上層階から望むレマン湖)

(S.Y)