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性被害からこどもを守るために私たちが出来ること

ヤフーなどインターネット関連ビジネスを行う企業の有志で運営されている一般社団法人セーファーインターネット協会(SIA)では、インターネット上の違法情報や有害情報に関する通報を受け付け、サイト管理者やプロバイダに削除依頼をする活動を行っています。
このたび、インターネット上の児童ポルノの削除活動をおこなう国際的組織INHOPEの年次総会において、SIAがINHOPEの正会員として承認されましたので、会合の様子などを報告します。

2017年6月13日から16日まで、ハンガリーの首都ブダペストでINHOPEの年次総会や関連会合が開かれました。この場には、イギリス、ドイツ、オランダなどのヨーロッパ諸国をはじめ、アメリカやコロンビア、台湾、日本など世界各国からINHOPEのメンバーが参加しました。
2017年の総会が開かれた、ハンガリーの首都ブダペストの夕暮れ時の写真。町の中心にドナウ川が流れ、鎖橋がブダ側とペスト側を結んでいる。奥にはライトアップされた王宮がみえる。

現在、INHOPEには48か国53団体が加盟しており、世界規模で児童ポルノの迅速な削除を実現すべく情報交換や削除協力をしています。INHOPEに加入している団体の中には、SIAのように民間により運営されている団体もあれば、公的機関として運営されている団体もありますが、各国の政府や警察組織と協力して、児童ポルノの撲滅という使命の実現に向けて日々の業務にあたっています。

昨年、SIAはINHOPEに加盟し、1年間を準会員としてINHOPEに貢献してきました。今回の会合では、準会員としての1年間でSIAがどのように運営を改善したか、実績をあげてきたかをメンバー向けに説明しました。その後、SIAを正会員として承認するかどうかの投票が行われ、無事に全会一致でSIAの正会員入りが承認されました。
会合にて1年間の実績と運営改善を説明するエスアイエーメンバーの写真

そのほか、今回の会合ではインターポールの捜査官から、INHOPEメンバーから寄せられた情報がどのように警察捜査に活かされているかについて説明があり、SIAをはじめとした各国の団体の活動が加害者の特定や被害者の救出に貢献していることを実感しました。

また、国によってインターネット上の違法・有害情報の扱いはさまざまで、日本との違いに驚きました。国によっては、国民が違法・有害情報をインターネット上で発見した場合に通報義務が課され、該当情報を発見したにもかかわらず放置すること自体が罪に問われる国や、児童ポルノの閲覧自体が違法となるために削除対応を行うにあたっても2人以上での削除対応が義務になっている国など、日本との違いに驚きました。

INHOPEは今後、アジアや南米地域を中心にさらにネットワークを拡大し、より迅速で効率的な削除ができる体制を目指しています。SIAもアジア地域でのINHOPEの活動拡大に貢献していきたいと考えています。

児童ポルノは、被害者の心や人格、名誉を深く傷つけ、将来にわたって深刻な影響を与える許されない行為です。問題を根本から解決するため、SIAは流出したものの削除だけでなく、そもそも流出させないための教育活動や啓発活動もおこなっています。昨年度の実績として、海外のサイトに掲載されているものも含め、SIAが通報を受けた児童ポルノやリベンジポルノの9割以上が削除されています。児童ポルノなど違法情報を発見したら、セーフラインの通報フォームより通報をお願いします。SIAはINHOPEの正会員として、さらなる使命感を持って犯罪被害者のための業務にあたっていきます。

違法有害情報を発見したらセーフラインへ通報してください:https://www.safe-line.jp/report/
INHOPEホームページ(英語サイト):http://www.inhope.org/gns/home.aspx

(A.N)
エスアイエーが正会員に承認された記念に、エスアイエーメンバー3人とインホープ事務局メンバー2人で集合写真を撮影。