Yahoo! JAPAN 政策企画

官民で取り組む「子どもを守るインターネットセーフティ」

Yahoo! JAPANでは、子どもたちによるインターネットの健全利用を促進するために、関連省庁や地方自治体などと連携し、さまざまなインターネットセーフティ活動を行っています。その中でも、教育県として名高い秋田県とは、Yahoo! JAPANが2008年に立ち上げた研究会「子どもたちのインターネット利用について考える研究会(子どもネット研)」の活動を通し、子どもとインターネットの問題を家庭教育の一環と捉え、地域に「少し詳しい大人」を育てる官民連携施策を協働で取り組んでいます。

▼保護者や学校と共同で取り組む研究活動 - ヤフーのCSR
https://about.yahoo.co.jp/csr/effort/027.html?keywordId=1&anc=31

昨年の10月からは、官民の知見をより深く共有し、新たな課題解決を進めることを目的に、秋田県教育庁と民間企業研修を実施しています。今回は、ヤフーで研修を行った、秋田県教育庁生涯学習課 森川勝栄社会教育主事より、ヤフー名古屋オフィスで行った2つのインターネットセーフティ講座をご紹介いただきます。

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■地域の大人の学びが子どもたちのインターネット健全利用を支える
子どもたちを取り巻くインターネット環境の大きな変化にともない、インターネットにかかわるトラブルも問題となっていますが、その多くが学校外で起きていることから、保護者はもちろん、地域の大人の学びには意義があります。周囲の大人が、この問題について正しい知識をもつ「少し詳しい大人」になることで、解決すべき課題の優先度づけや取り組みの方向合わせが容易となり、行動変容をもたらします。さらに、「より詳しい大人」が取り組みの核となり、地域で持続して課題解決に取り組むことが可能になります。地域で不安を抱え孤立しがちな保護者を支えることは、子どもたちのインターネット健全利用を支えることにつながります。


「より詳しい大人」を目指す、地域の大人の学びの目的


■名古屋オフィスでの社員向け講座
Yahoo! JAPANでは、八戸センターなど一部地域拠点において、社員が「インターネットセーフティ」の核となり、地域の大人の学びを支える取り組みがスタートしています。

参考:インターネットセーフティ事業 - 八戸IT・テレマーケティング 未来創造協議会
http://it-tele8.com/category/safety/
ヤフー八戸センターも参画

名古屋オフィスでは、プログラミング教室の開催を行うなど、これまでも地元企業としてさまざまな地域活動を行っているそうです。今後、インターネットセーフティに関する新たな施策を検討するにあたり、今回の講座は、まずは社員同士が正しい知識をもち、取り組みの方向合わせを行うことにねらいを定めました。

参考:ヤフー名古屋オフィスでキッズプログラミング教室を開催- Yahoo! JAPANコーポレートブログ
https://about.yahoo.co.jp/blog/column/2017/02/08/kids.html

インターネットに関する知識・技術はあるものの、保護者の学びを支えるための方向合わせや絞り込みには難しさを感じている方も多いようで、非常に熱心に聴講いただきました。終了後も、保護者としての向き合い方や、行動の仕方などについて、さらにご質問くださった方もおりました。また、アンケート結果からも、取り組みへの意気込み、意欲の高さがうかがえ、感心させられました。


名古屋オフィスでの講座の様子、当日は八戸センター社員もテレビ会議で参加


<講座の感想(抜粋)>
・「危険である」だけでなく、活用する時代という前提で、安全に、役立つ利用をするにはどうしたらよいかというお話であったことが役立った。
・一般論ではなく、親世代と今の比較、子どもの年齢による比較などの説明は分かりやすいものだった。
・大変聞き取りやすく、分かりやすく、やわらかい口調で、気軽に聞くことができた。
・この内容を理解し、自分の環境でどうするべきかを考えていきたい。

■なごや小学校での保護者向け講座
 PTAの教養研修の一環として、保護者向けに講座を実施しました。会場となったなごや小学校は平成27年度に、近隣の3校が統合し誕生しました。また、昨年4月に新校舎が竣工しました。新校舎は明るく開放的な環境が印象です。学区は、名古屋オフィスのある名古屋駅北側の住宅街・問屋街など下町情緒の残る地域です。校長先生は、子どもたちの健やかな成長を、地域全体で支えていく意欲にあふれ、これまでも、さまざまな取り組みに挑戦されているようです。

校長先生からは、昨今の子どもたちのインターネット利用の問題について、保護者に正しく理解してほしいものの、一方でその伝え方が難しいことや、先生方のリテラシーにも格差があり、学校での指導にも限界があることなどをうかがいました。


なごや小学校での講座の様子、平日にもかかわらず多くの保護者が参加


講座の中で、保護者の方から、「学力が高い秋田」での、家庭でのルールづくりに関心があることなどが質問されました。終了後、校長先生からは、「インターネットの問題について分かりやすく解説いただき、整理できた」とお話しいただきました。アンケート結果からも、学んだことを具体的に試したい、周囲に話したいと感じている保護者の方が非常に多く、この講座をきっかけに具体的な行動変容が期待されます。

この問題への保護者の関心の高さ、学校での取り組みの困難さは全国共通であること、名古屋のような都市部であっても、身近に詳しい大人はなかなか見当たらないことなどが課題であると分かり、地域の大人の学びが必要であることを再確認しました。

<講座の感想(抜粋)>
・子どもと、インターネットを使う時間について話し合おうと思った。
・「やらせない」から、「上手に一緒に使う」へと考え方が180度変わった。
・一日の時間の使い方のグラフを子どもに作らせようと思う。
・今までスマホを触らせたことがなかったのですが、少しずつ教えていきたい。
・具体的なアプリの内容を知る必要性を感じた。
・「早寝・早起き・朝ごはん」、この基本に戻ることの大切さを再確認した。

今回の講座を担当させていただき、秋田県の取り組みを俯瞰(ふかん)する上で、大変貴重な経験となりました。インターネットセーフティの取り組みは、家庭教育が基盤であることに意義があることを改めて確認できた2日間でもありました。

これをきっかけに、名古屋オフィスの皆さんには地域での取り組みの核となる「少し詳しい大人」として、また、なごや小学校の保護者の皆さんには「少し詳しい大人」として、それぞれ、今後の具体的な行動変容に期待したいと思います。

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森川先生の民間企業研修は、12月末で終了しましたが、今後も子どもたちのインターネットの健全利用を促進するために、秋田県との協働は続きます。
Yahoo! JAPANでは、今後も社会課題を解決すべく、さまざまな形で官民連携を促進してまいります。

(H.S)

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